“廡下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶか70.0%
のきした30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝睛堂相法の如き支那傳來以外に實驗體得を基礎として他人の廡下ぶかに依らぬ書に至るまで、いづれも氣を説かぬものは無いのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
生を微賤の家にけしにも因るべく、最初に受けし教育にも因るべく、又恆に人の廡下ぶかに倚る境遇にも因るなるべし。
祠の左右の廡下のきしたに並んだ諸司にはそれぞれ燈火がいて、参詣の人びとはその前へ跪いて思い思いに祈願をこめていた。
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
宿をかしてくれそうな物を売る家の門口をかたっぱしからたたいてみたが、返事をするものがなかった。しかたなしに廡下のきしたをうろうろしていると、一軒の家の扉を左右に開けて一人の老人が出て来た。
阿繊 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)