底蘊ていうん)” の例文
無邪氣なること赤子の如く、胸中一事を包藏するに堪へざるものに似て、智をたのめる士流は遂にその底蘊ていうんを窮むること能はず。
その底蘊ていうんは天禀にあるべき詩歌小説を、杓子定規の理窟詰にて作り出さむこと覺束なし。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)