“帳幕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうばく66.7%
とばり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その晩、彼は単身、李緒の帳幕ちょうばくへとおもむいた。一言も言わぬ、一言も言わせぬ。ただの一刺しで李緒はたおれた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
帳幕ちょうばくの人、長吏費褘ひいは、その総引揚げに当って、ひそかに孔明にいさめた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし、その消え得べき時ありとなさば、そは、唯だ、われにして君をわがアルコーブの帳幕とばりの陰に引入れしめ、わが手わが唇をして、親しく君が肉の上に触れしめん夕べのみ。
舞姫 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)