帳幕ちょうばく)” の例文
その晩、彼は単身、李緒の帳幕ちょうばくへとおもむいた。一言も言わぬ、一言も言わせぬ。ただの一刺しで李緒はたおれた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
帳幕ちょうばくの人、長吏費褘ひいは、その総引揚げに当って、ひそかに孔明にいさめた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)