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帰命
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きみょう
ふりがな文庫
“
帰命
(
きみょう
)” の例文
最後に
普賢菩薩
(
ふげんぼさつ
)
に会って、阿弥陀如来に
帰命
(
きみょう
)
するということになっているのでありますが、そういうようなことも遍歴であります。
生活と一枚の宗教
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
決して南無は「
帰命
(
きみょう
)
」を意味し、阿弥陀は「
無量光
(
むりょうこう
)
」とか「無量寿」とかを現わし、仏は「
覚者
(
かくしゃ
)
」を指すなどと、一々理智的に考えて口ずさむのではありません。
益子の絵土瓶
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
この点から考えると、世の一人生観に
帰命
(
きみょう
)
して何らの疑惑をも感ぜずに行き得る人は幸福である。ましてそれを他人に宣伝するまでになった人はいよいよ幸福である。
序に代えて人生観上の自然主義を論ず
(新字新仮名)
/
島村抱月
(著)
今日からはとうてい信ぜられないような伝説を信じ、そこに一心
帰命
(
きみょう
)
して悔いなかった。僕らはいま太子に関する正確な史料を所有している。あらゆる考証はゆきとどいている。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
天親菩薩
(
てんじんぼさつ
)
は、千部の論師といわれたお方なれど、往生の一段にいたっては、あまねく
諸〻
(
もろもろ
)
の衆と共に、安楽国に往生せん——と、一心に
尽十方無碍光如来
(
じんじっぽうむげこうにょらい
)
に
帰命
(
きみょう
)
したまい、
曇鸞大師
(
どんらんだいし
)
は
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
それによってわれわれは愚であるとか、あるいは知恵があるとか、悪いことをしないとかいうことではなく、神なら神に捧げる。
帰命
(
きみょう
)
するということ、そのことだけによって救いになる。
生活と一枚の宗教
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
とはいえ、一山の大衆もまた、われわれ武臣も、いずれか皇土の臣でないものはない。かくの如き争乱は、みな
宸襟
(
しんきん
)
を悩まし奉るものである。——大悟せられよ、僧は僧に
帰命
(
きみょう
)
せられよ。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一心に
帰命
(
きみょう
)
したてまつり
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一念
帰命
(
きみょう
)
の苗を植え
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“帰命”の意味
《名詞》
帰命(きめい、きみょう)
(きめい、主に漢籍の訓読時) 心から付き従う、帰順する。
(きみょう、仏教語、「南無」の意訳) 身命を賭して三宝に帰依すること。
(出典:Wiktionary)
帰
常用漢字
小2
部首:⼱
10画
命
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“帰命”で始まる語句
帰命頂礼
帰命頂来
帰命稽首