帰京かえ)” の例文
旧字:歸京
「この汽車で帰京かえるつもりで」と田崎は車をおり、筵繩むしろなわなんど取り散らしたる間を縫いて玄関に寄りぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「ばあや、ちょっと行って来るよ。あああ、久しぶりに帰京かえるのね。——それから、あの——お単衣ひとえね、もすこしだけども——あ、いいよ、帰ってからにしましょう」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
阿舅おとうさんもよほど心配しておいでなさる。どうせ明日あすはちょっと帰京かえるから、赤坂へ回って来よう」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)