「塩山の恵林寺へ参りましてな、あそこの師家の慢心和尚に、相談をかけようと致したが、和尚に追い出されて、またスゴスゴとここまで戻って参りました」
それがお師家さんで通るのだから、大した学問とか隠れたる徳行とかいうものを持っているのかと思えば、それが大間違いであります。学問は門前の小僧よりも出来ない人でありました。
“師家”の意味
“師家”の解説
師家(しけ)
師家(しけ)は禅宗で修行僧を指導する力量を具えた者をさす尊称。また、その資格。古くは一般に嗣法の師僧をさす呼び名だったが、現在では修行道場である僧堂を主宰し、悟達の修行僧に印可を与える資格を有する者をいう。老師(Rōshi)と尊称される。臨済宗では修行僧に公案を与え、その境涯を点検できるのは師家のみとされている。
上記の意味から転じて、武術の指導者のこと。必ずしも家元にあたる者を指すとは限らない。
(出典:Wikipedia)
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