“帆足万里”の読み方と例文
読み方割合
ほあしばんり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帆足万里ほあしばんりはかつて留守居をののしって、国財をし私腹を肥やすものとした。この職におるものは、あるいは多く私財を蓄えたかも知れない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
行李こうりの底から、帆足万里ほあしばんりの書いた小さいじくを出して、壁へ掛けた。これは先年帰省した時、装飾用のためにわざわざ持って来たものである。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
兄弟問答又当時世間一般の事であるが、学問とえば漢学ばかり、私の兄も勿論もちろん漢学一方いっぽうの人で、ただ他の学者と違うのは、豊後ぶんご帆足万里ほあしばんり先生のりゅうんで、数学を学んで居ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)