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市兵衛
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いちべゑ
ふりがな文庫
“
市兵衛
(
いちべゑ
)” の例文
旧字:
市兵衞
南瓜は
綽号
(
あだな
)
だよ。南瓜の
市兵衛
(
いちべゑ
)
と云つてね。
吉原
(
よしはら
)
ぢや下つぱの——と云ふよりや、まるで
数
(
かず
)
にはいつてゐない
太鼓持
(
たいこもち
)
なんだ。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「あれ、巣を御存知ないの。この間、門の前の
市兵衛
(
いちべゑ
)
の子がもつて参りましたでせう。」
鳩の鳴く時計
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
しないばかりなら、よかつたんだが、何かの
拍子
(
ひやうし
)
に「
市兵衛
(
いちべゑ
)
さんお前
妾
(
わちき
)
に
惚
(
ほ
)
れるなら、命がけで惚れなまし」
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
客は、襖があくと共に、
滑
(
なめらか
)
な調子でかう云ひながら、
恭
(
うやうや
)
しく頭を下げた。これが、当時八犬伝に次いで世評の高い
金瓶梅
(
きんぺいばい
)
の版元を引受けてゐた、和泉屋
市兵衛
(
いちべゑ
)
と云ふ本屋である。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
人を殺したつて、殺さなくつたつて、見た所はやつぱりちんちくりんの、
由兵衛奴
(
よしべゑやつこ
)
にフロツクを着た、あの南瓜の
市兵衛
(
いちべゑ
)
が、それでもそこにゐた連中にや、別人のやうに見えたんだらう。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
市
常用漢字
小2
部首:⼱
5画
兵
常用漢字
小4
部首:⼋
7画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画
“市兵衛”で始まる語句
市兵衛町