巻舒けんじょ)” の例文
風と共に雲が奔騰ほんとうして来て、忽ちに岩角を包み小屋を包み、今まで見えていた一の池、二の池、三の池の姿も一切隠れてしまう。この雲の徂徠、雲の巻舒けんじょ、到底下界では見られない現象である。
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)
密語となって巻舒けんじょされることと思われます。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)