差障さしさは)” の例文
「話は少し差障さしさはりがありますが、くはしく申上げないと、お解りにならないかも知れません。どうぞ、暫らくお許しを願ひます」
親を失つてなげいてゐるものや、生活に何の差障さしさはりもないのに、人と争ひ、人を憎んでゐるものの苦しみです。かういふ苦しみから、人々を救はねばならないと、私は思ふのです。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
それに又いろ/\差障さしさはりもあつて、急に運びさうもなかつた。奧方の御他界で、それも暫らくは沙汰止さたやみであらう