“巧雲”の読み方と例文
読み方割合
こううん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白粉おしろいあともないほど、巧雲こううんしょうを失った姿で寝入っていたが、後朝きぬぎぬともなれば、まだ飽かない痴語ちごも出て、男の胸へまといつく。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
性来の淫婦といっても、ひと通りな巧雲こううんではない。かつは情夫おとこ裴如海はいにょかいがしたたか者。わるくしたら行くすえ邪魔者の楊雄ようゆうに一服毒を盛らないものでもない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「じつは、うちあけたおはなし。むすめの巧雲こううんは、いちど押司おうしの王さんにかたづいていましたのでな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)