“巡回（じゅんかい）” の例文
それでたのまれた人はほうぼうの花畑を巡回（じゅんかい）して歩いて、いろいろと注意をあたえるのであった。これをレセンプラージュと言っていた。
家なき子：02 （下） (新字新仮名) ／ エクトール・アンリ・マロ(著)
日露戦争の出征（しゅっせい）軍歌を、くりかえしくりかえし歌っては、庭を巡回（じゅんかい）して居（い）ました、その一回の起点が丁度（ちょうど）私達の立って見て居る廊下（ろうか）の堅牢（けんろう）な硝子（ガラス）扉（とびら）の前なのです。
病房にたわむ花 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)
私が、ランチにのって、港内を真夜中の巡回（じゅんかい）をやっていますと、海面にへんなものを発見したんです。船でもないのですが、海面を相当のスピードで進んでいくものがある。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
寝ずの番の店員たちが、時間をきめて、家中を巡回（じゅんかい）しているのです。
少年探偵団 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)
千本松峠へでれば、あと四時間ばかり下って、芝原水源地（しばはらすいげんち）の一番奥の岸につく。そこへゆけば、水道局の小屋もあるし、うまくいくと巡回（じゅんかい）の人がきているかもしれない。あとは心配ない。
少年探偵長 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
巡回（じゅんかい）にちょっと寄ってみるくらいだった。
金属人間 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)