峻坂しゅんぱん)” の例文
すなわちこの物語のごときも、中絶することすでに二三週、今ようやく再び筆を執るといえども、駑馬どばむちうちて峻坂しゅんぱんを登るがごとし。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
それはあたかも車を峻坂しゅんぱんに押し進めるが如くである。二歩進みしかと思えば一歩退く。ヨブは十章の八節—十二節において愛の神の一端に触れしも、十三節以下また後退あとずさりするのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)