岩蔭いはかげ)” の例文
あつちこつちの家を探すが、栄蔵は見つからない。そこで松さんは、とうとう探ねあぐんで海岸へやつて来る……と、栄蔵は、岩蔭いはかげにしやがんでゐて空想した。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
腹がすくと背中の包みから食べ物を取りだして食べ、夜は木の下や岩蔭いはかげに寝ました。どこに魔法使まはふつかひが住んでるか分りませんでしたが、たゞ山深いところといふのをあてに、一心にたづね歩きました。
シャボン玉 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)