岩下いわした)” の例文
右の一条は薩州の方でもはなはだ秘密にして、事実をしって居る者は藩中にただ七人しかないと清水がきいたそうだが、その七人とは多分大久保おおくぼ岩下いわしたなぞでしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
六ヶ月してひそかに長崎の方に行き、松木まつきおよそ一年ばかりも其処そこに居る中に、本藩の方でも松木の事を心頭しんとうに掛けてその所在を探索し、大久保おおくぼ岩下いわした重野しげのを始めとして
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
岩下いわした重野しげのの両人、それから幕府の外国方がいこくがたから鵜飼弥市うかいやいち監察方かんさつがたから斎藤金吾さいとうきんごう人が立会い、いよ/\書面を取換とりかわして事のすっかり収まったのが、文久三年の十一月の朔日ついたちか二日頃であった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)