山市やまいち)” の例文
この逐一ちくいちを聞いていた自分はたとい、掘子ほりこだろうが、山市やまいちだろうが一生懸命に働かなくっちゃあ、原さんに対して済まない仕儀になって来た。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
坑夫、シチュウ、掘子ほりこ山市やまいちに限って執行される、また執行されなければならない一種の葬式である。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
シチュウは早く云うとシキのなかの大工見たようなものかね。それから山市やまいちだが、こいつは、ただ石塊いしっころをこつこつ欠いてるだけで、おもに子供——さっきも一人来たでしょう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)