“山善”の読み方と例文
読み方割合
やまぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、山善やまぜんという薬問屋の店に、一人の侍が、編笠をかぶったまま、買物をしていた。侍は、真鍮しんちゅう獅噛しがみ火鉢に片手をかざして
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呉服問屋の山善やまぜんは、間口十八けん、雇人も何十人といる大店おおだなだが、賊は、堀留川の裏河岸から、石垣づたいに住居へ押し入り、主の善兵衛や妻に重傷を負わせ、召使の幾人かは
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)