“山仁”の読み方と例文
読み方割合
やまに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねえお幸、今日角造かくざうさんに聞くと三本松の家を山仁やまにさんはまた堺の商人へ売るさうだよ。わたしはそれがいいと思つて居るよ。おまへ達は知らないがそれはそれは無駄に広い家なんだからね。
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
自家に所有権のあつた其沢山の田に取巻かれた三本松ぼんまつの丘の家は、今では村の晒問屋さらしどんや山仁やまにの別荘になつて居ることもお幸兄第にはお伽噺とぎばなしの中の一つの事実くらゐにしか思はれないのでした。
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)