屠児えとり)” の例文
「家に妻子を蓄へ、口に腥膻なまぐさくらふ」とあって、すなわち肉食妻帯の在家法師であり、その「形は沙門に似て、心は屠児えとりの如し」
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
いずれも腹巻や籠手こてすね当てをし、槍や長柄などをひっさげた、雄々しく物々しい連中であったが、しかしそれらは武士ではなく、禰宜ねぎ、修験者、陰陽師、屠児えとり、人相見、牙僧すあい圉人うまかい
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
口に腥膻なまぐさくらい、形は沙門の如く、心は屠児えとりの如しと言われた破戒法師であった。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)