少佐しょうさ)” の例文
「許し玉へ、少佐しょうさの君。われにはまだ結髪いいなずけの妻といふものなし。」「さなりや。我言わがことをあしう思ひとり玉ふな。イイダの君を、われ一個人にとりてはかくおもひぬ。」
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
さあ、おまえさんとわたし今日きょうからかたきどうしになったのだ。わたしはこんなにいぼれていても少佐しょうさだから、わたしくびってゆけば、あなたは出世しゅっせができる。だからころしてください。
野ばら (新字新仮名) / 小川未明(著)
これは築地つきじの、市の施療院せりょういんでのことですが、その病院では、当番の鈴木、上与那原かみよなはら両海軍軍医少佐しょうさ以下の沈着なしょちで、火が来るまえに、看護婦たちにたん架をかつがせなどして
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
そういってヘーイ少佐しょうさは、大きなこえで笑ったが、とたんに
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ヘーイ少佐しょうさ
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)