“小陰”の読み方と例文
読み方割合
こかげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴルドンもゆきたかったが、かれはるすの少年を保護せねばならぬので、富士男を小陰こかげによんで、ひそやかにいった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
少しは路の嶮岨けわしけれど、幸ひ今宵は月冴えたれば、辿たどるに迷ふことはあらじ。その間道は……あれみそなはせ、彼処かしこに見ゆる一叢ひとむらの、杉の森の小陰こかげより、小川を渡りて東へ行くなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)