小鍛冶こかじ)” の例文
そこで過って伯父の小鍛冶こかじ宗遠むねとおあやめ、仇敵と狙われることになったのをいいことに、敵討興行の看板を揚げて勝負をしようとしたところが
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)
正面には高さ四尺の金屏きんびょうに、三条さんじょう小鍛冶こかじが、異形いぎょうのものを相槌あいづちに、霊夢れいむかなう、御門みかど太刀たちちょうと打ち、丁と打っている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「とすると——行平ゆきひら小鍛冶こかじ正宗まさむね、あんな仲間でございますか」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一番情なかったのは「小鍛冶こかじ」の稽古であった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)