小野篁おののたかむら)” の例文
小野篁おののたかむらの「比良ひらの山さへ」と歌った雪の朝を思って見ると、奉った祭りを神が嘉納かのうされたあかしの霜とも思われて頼もしいのであった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
問い弔いを官営として坊主どもをし上げ、また人ごとに一銭の追福税を課し、小野篁おののたかむらなどこの世と地獄を懸け持ちで勤務した例もあり
この学校は約千百年前の小野篁おののたかむらの創始だとか。ならば、日本最古の学校といってよかろう。これが明治七年には、現在国宝の蔵書ぐるみ二束三文で売りに出されたこともある。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)