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小理窟
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こりくつ
ふりがな文庫
“
小理窟
(
こりくつ
)” の例文
悪いのは悪い、好いのは好いと、真情を吐露して了うけえ、好いですけどもナ。どうもいかん。小細工で、
小理窟
(
こりくつ
)
で、めそめそ泣きおった……
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
今後少し
頭脳
(
あたま
)
の良い書生は、あるいは
小理窟
(
こりくつ
)
位
饒舌
(
しゃべ
)
れるようになるかも知れないが、その精神の卑しいことは一層卑しくなるだろうと心配している。
今世風の教育
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
うん、さうだ、もうあまり、おれたちのがらにもない
小理窟
(
こりくつ
)
は
止
(
よ
)
さう。おれたちのお父さんにすまない。お父さんは九つの氷河を持っていらしゃったさうだ。
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「ちぇッ、また周馬が
小理窟
(
こりくつ
)
をならべだした。時刻を移して、かれに先手を打たれては大変だ。お十夜! こんにゃく問答をしている場合ではあるまい、すぐに行こう!」
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、何かとそんな
小理窟
(
こりくつ
)
を並べたって、なあに、もともと遊びが好きなのさ、なまけ者の、助平の、身勝手な快楽児なのさ、とれいの牛太郎がせせら笑って言うかも知れません。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
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うん、そうだ、もうあまり、おれたちのがらにもない
小理窟
(
こりくつ
)
は
止
(
よ
)
そう。おれたちのお父さんにすまない。お父さんは九つの氷河を持っていらしゃったそうだ。
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
宇喜多は多年わが毛利方の一翼だったが、利を見て信長へ
款
(
かん
)
を
通
(
つう
)
じた者である。これも是非なし、敵に武門の節義を売ろうというほどな者には、またその人間だけの
小理窟
(
こりくつ
)
と打算があるにちがいない。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
理
常用漢字
小2
部首:⽟
11画
窟
常用漢字
中学
部首:⽳
13画
“小理窟”で始まる語句
小理窟屋