小寒こさむ)” の例文
「さあ」と葉子もはっきりしない返事をしたが、小寒こさむくなって来たので浴衣ゆかたを着かえようとすると、そこにそでだたみにしてある自分の着物につくづく愛想あいそが尽きてしまった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
秋も暮れて、元禄十五年の冬の小寒こさむが、おとずれかけた頃である。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)