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射倖心
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しゃこうしん
ふりがな文庫
“
射倖心
(
しゃこうしん
)” の例文
これは下層民に金が多いのと、
射倖心
(
しゃこうしん
)
が旺盛なのと、
素人
(
しろうと
)
賭博が殖えたのと、家がバラックで露見し易いなぞいう原因からこうなったのである。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
お母さまの思ひきつたあの処理のため、千恵はほんとに打つてつけの時機に、依頼心といふものからも
射倖心
(
しゃこうしん
)
といふものからも切り離されました。これはしみじみ有難いと思ひます。
死児変相
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
お島は一言二言口を利いているうちに、それがつい二三日前に、ふっと引込まれて行くような
射倖心
(
しゃこうしん
)
が動いて、つい買って見る気になった或
賭
(
かけ
)
ものの
中
(
あた
)
った
報知
(
しらせ
)
であることが解った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
射倖心
(
しゃこうしん
)
や嗜虐性の満足を求める以外に、逞しい雄雞の姿への美的な耽溺でもある。余り
裕
(
ゆた
)
かでない
生活
(
くらし
)
の中から莫大な費用を割いて、堂々たる雞舎を連ね、美しく強い雞共を養っていた。
盈虚
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
名誉を世に
揚
(
あ
)
げてくれればという
射倖心
(
しゃこうしん
)
も手伝って
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“射倖心(射幸心)”の解説
射幸心(しゃこうしん)とは、努力や苦労をすることなく、利益や成功だけを願う、偶然の利益を労せずに得ようとする欲心。まぐれ当たりによる利益を願う気持ち。射倖心とも。
(出典:Wikipedia)
射
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
倖
漢検準1級
部首:⼈
10画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“射倖”で始まる語句
射倖的
射倖