寄付金きふきん)” の例文
さてそこで、村人一同は、小学校の先生の考えどおりにすることにして、まず、馬をつくるために、村じゅう、一けん一けん、寄付金きふきんをあつめにいきました。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
わたしはそこで来賓らいひんに向かって、この金はさっそくあわれな大道音楽師だいどうおんがくしのために救護所きゅうごしょ設立せつりつの第一回寄付金きふきんとしたいと宣言せんげんした。そのあとの寄付はわたしと母とですることにする。
その不景気の中で東北や北海道の飢饉ききんを知り、ひとり一せんずつの寄付金きふきんを学校へもっていった。そうした中で満州事変まんしゅうじへん上海シャンハイ事変はつづいておこり、幾人いくにんかの兵隊が岬からもおくり出された。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)