寂光土じやくくわうど)” の例文
あの古代のパンの神に似たアナトオル・フランスのユウトピア(「白い石の上で」)さへ仏陀ぶつだの夢みた寂光土じやくくわうどではない。生老しやうらう病死は哀別離苦と共に必ず僕等を苦しめるであらう。
憂愁の國、寂光土じやくくわうど、また譬ふべし、炫耀郷げんえうきやう
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
寂光土じやくくわうど、はたや、墳塋おくつき
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
荒磯ありそうえ寂光土じやくくわうど——
友に (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
しかしハイネは不幸にもかう云ふ寂光土じやくくわうどを得られなかつた。