家毎いえごと)” の例文
そしてその家毎いえごと団欒だんらんを思ってみたり、人生を考えたり、又自分にかえってみたりして、言葉かず少なく歩いた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十一日は陰暦の七夕たなばたの前日である。「ささは好しか」と云って歩く。翌日になって見ると、五色の紙に物を書いて、竹の枝に結び附けたのが、家毎いえごとに立ててある。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)