室代へやだい)” の例文
それに室代へやだいが三十フラン、婆さんに三十六フラン、その他少しの雑費。合計四百五十フランで、マリユスは食事と室と雑用とをすました。
室代へやだいを無料にした上、三食を只で賄うようにしてやるから、行く気はないか——などと大層なことをぬかしやがった
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
現在六畳と二畳とで十五円の家賃は、六畳一室借まがりにすれば少なくも三円の室代へやだいを切りつめることができると彼はしじゅう、万一の場合の覚悟をきめていた。
犠牲者 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
「ところで、そのボイロフの居たへやを、今晩私に貸してくれないか、室代へやだいはいくらでも出すが」
呪の金剛石 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
無産の料理を与えられて、無産のお湯へはいり、無産の寝台に寝る。どうせいままで「略取」されて来たと信ずる「階級」の仕事だから、今度はさかんに「略取」する。無産の室代へやだいルーブル
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)