宙返ちゅうがえ)” の例文
余等はまた土皿投かわらけなげを試みた。手をはなれた土皿は、ヒラ/\/\と宙返ちゅうがえりして手もとに舞い込む様に此方こなたの崖に落ち、中々谷底たにそこへはとどかぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
中村座の役者で、市川ちょび助という宙返ちゅうがえりの名人がありました。やはり雨の降る晩でしたが、芝居がはねて本所の宅へ帰る途中で遭ったそうです。
江戸の化物 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ブルのでかいからだがかるくて紙一枚のようだ、とびかかってきた自分の力でさかおとしに、ドスーンとむこうへ宙返ちゅうがえりを打った、と、ぼくはヒラリと左の小指を上げた。
小指一本の大試合 (新字新仮名) / 山中峯太郎(著)
「なに、車体が左へ廻っている。それはたいへんだ。それじゃ、宙返ちゅうがえりをやっているのじゃないか。飛行機じゃあるまいし、戦車の宙返りは、感心しないぞ。岡部伍長、なにしとる!」
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
きじはケン、ケンときながら、くるくると宙返ちゅうがえりをしました。
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)