宇迦うか)” の例文
その我が女須世理毘賣を嫡妻むかひめとして、宇迦うかの山一七の山本に、底津石根そこついはねに宮柱太しり、高天の原に氷椽ひぎ高しりて一八居れ。
そして、国の神のかしらになって、宇迦うかの山の下に御殿ごてんをおたてになり、須勢理媛すぜりひめと二人で楽しくおくらしになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
その櫛名田比賣くしなだひめ隱處くみどに起して、生みませる神の名は、八島士奴美やしまじぬみの神。また大山津見の神のむすめ名は神大市かむおほち比賣にひて生みませる子、大年おほとしの神、次に宇迦うか御魂みたま二柱。
その太刀と弓矢をもって、そちのきょうだいの八十神やそがみどもを、山の下、川の中と、逃げるところへ追いつめ切りはらい、そちが国の神のかしらになって、宇迦うかの山のふもとに御殿を立てて住め。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)