字遣じづかひ)” の例文
句切くぎりが悪くつて、字遣じづかひが異様で、言葉のはこかたおも苦しくつて、丸で古い御寺おてらを見る様な心持がした丈である。此一節丈読むにも道程みちのりにすると、三四町もかゝつた。しかも判然はつきりとはしない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)