嬰孩えいがい)” の例文
頑児矩方のりかた、泣血再拝して、家厳君、玉叔父、家大兄の膝下しっかもうす。矩方稟性ひんせい虚弱にして、嬰孩えいがいより以来このかたしきりに篤疾とくしつかかる。しかれども不幸にして遂に病に死せざりき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
生児のなお嬰孩えいがいにして口も利けぬ時にもく眼に察し、意に迎えて、その欲するところを知り世話を焼く。少しくことばを解し自らも口が利けるようになれば、御伽話おとぎばなしでもして聴かせる。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)