婢奴めやっこ)” の例文
これが婢奴めやっこの独語とすれば、果して誰が聞き伝えたのであろう。これは必、劇的誇張を以て、共通のやるせなさをそそろうとする叙事詩脈の物の断篇に違いない。
歌の円寂する時 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
屋敷中の人々は、上近くつかえる人たちから、垣内かきつの隅に住む奴隷やっこ婢奴めやっこの末にまで、顔を輝かして、此とり沙汰を迎えた。でも姫には、誰一人其を聞かせる者がなかった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)