おうな)” の例文
西洋画写生の法を浮世絵の人物に施してよく成功せる点はむしろ北斎の上に出づといふも過賞にあらず(浅草観音堂内奉納の絵額に一ツ家のおうなの図あり)
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そうして若殿頼正は、今夜もこの家へ引き寄せられ、美しい娘の水藻みずもに化けた百歳のおうな久田のためにたぶらかされているらしい。しかも若殿頼正の生命いのちは寸刻にせまっているらしい。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あずさのおうな
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)