妹婿いもとむこ)” の例文
その一人は事実彼の妹婿いもとむこにほかならなかった。この暗い室の中で突然彼の姿を認めた時、津田は吃驚びっくりした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「じつはの。……妹婿いもとむこの治郎左は、あすの発向の列からはずすことにした」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでも妹婿いもとむこの方は御蔭おかげさまで、何だかだって方々の会社へ首を突っ込んでおりますから、この方はまあ不自由なく暮しておる模様でございますが、手前共や矢来のおととなどになりますと、云わば
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)