妖者ばけもの)” の例文
もとより其のつもりぢや来たけれど、私だつて、これ当世の若い者、はじめから何、人の命を取るたつて、野に居る毒虫か、函嶺はこねを追はれたおおかみだらう、今時いまどきつまらない妖者ばけものが居てなりますか
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)