“妖孼”の読み方と例文
読み方割合
ようげつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがそのうちに、だんだんと落ち付いて来ると、時あたかも大唐朝没落の前奏曲時代で、兇徴、妖孼ようげつ頻々ひんぴんとして起り、天下大乱の兆が到る処に横溢しているのに気が付いた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
兄上が今の心をあらためぬかぎりは、たとい玉藻一人を打ち亡ぼしても、やがて第二の玉藻が現わりょうも知れまい。国家まさに亡びんとする時は、かならず妖孼ようげつありと申すはまさしくこの事じゃ。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)