“奴風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やっこふう50.0%
やつこふう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日は神尾主膳が、朝から酒につかりながら、座敷の壁へ大きな一枚板を立てかけて、酔眼を開いてそれを見据えていると、傍に、よく肥った奴風やっこふうの若いのが、片肌ぬぎでしきりに墨をっています。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
盛り場の女などが奴風やつこふうをするやうになり、奴氣質かたぎを賣りものにしたが、それはきやんで、パリ/\とした、いい氣つぷ、ものに拘はらない、金に轉ばないといふたてまへで江戸藝者など
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)