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女形
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をやま
ふりがな文庫
“
女形
(
をやま
)” の例文
六部の
方
(
かた
)
が來てびつくりした樣子で介抱して居るところへ、
女形
(
をやま
)
の方や、いろ/\の方が驅け付け、それからお役人樣方が見えました。
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕は先代の秀調以来、名高い
女形
(
をやま
)
も少しは見てゐる。が、まだこの時の金太郎氏ほど、美しいと思つた記憶はない。古意を得るのは
勿論
(
もちろん
)
結構であらう。
金春会の「隅田川」
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
男をんなの夏の中夜の
秘戯
(
たはむれ
)
をかういふ昼の悩ましさにかろく描きつづけてゐた歌麿の気持、まだ暮れもやらぬ昼の舞台に黄色いラムプを
点
(
とも
)
す若い
女形
(
をやま
)
の心持、白芥子の花に
纏
(
まつは
)
る昼の幽霊
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
脚本に聴きとれてゐるこの
女形
(
をやま
)
が、腑に落ちなささうに瞬きをして
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「芝居氣があるし、
女形
(
をやま
)
になれる男だよ。恐ろしくニチヤニチヤして一種うつたうしい女形のせゐさ。
髷
(
まげ
)
が大きかつたのは
鬘
(
かつら
)
のためだ」
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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女形
(
をやま
)
の心得11・18(夕)
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
さらつてやらうといふ相談で、先づ手始めに拵へたのが『息子番附』その實は『美男番附』その中から、立役も
女形
(
をやま
)
もきめようといふ寸法で
銭形平次捕物控:286 美男番附
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いえ、騷ぎが此處へ聞えたのは、それから少し經つてからですが、馬道の良助親分が、
女形
(
をやま
)
になつて山へ行つたのは、多分敵討騷ぎの最中だつたでせう」
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
綺麗な新造に化けて子供をさらつたのは、お紋ではなくて和吉だつたのさ——あれはなか/\腕の良い
女形
(
をやま
)
だ。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
座頭
(
ざがしら
)
の明石村右衞門は、四十過ぎの立ち役で、これはなか/\の達者、
女形
(
をやま
)
の大磯虎三郎は、名前に似ず不景氣な役者ですが、二枚目の小磯扇次といふ、白塗の若侍は、なるほど
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は錫杖などに構はず、その次に小さくなつて居る
女形
(
をやま
)
に問ひかけました。
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
女形
(
をやま
)
は矢張り花見鬘か何か——」
銭形平次捕物控:050 碁敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“女形”の解説
女形・女方(おやま・おんながた)とは歌舞伎において女性を演じる役者・職掌または其の演技様式。
(出典:Wikipedia)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“女形”で始まる語句
女形俳優
女形部屋