女子衆おなごしゅ)” の例文
れてみましたら女子衆おなごしゅやかいも心得てて、帰りがおそなった時やらは、家の方い電話かけて褄目つまめ合うようにしてくれますし、……そんな訳で
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
おおきな足を突出すやら……など、浄瑠璃にもあって、のう、昔、この登り下りの乗合船では女子衆おなごしゅが怪しからず迷惑をしたものじゃが、電車の中でも遣りますか、のう、結句
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もしやあの人たちは、女子衆おなごしゅをお連れになって来ているのではないか、とさえ疑われたものですから、お雪は、炬燵こたつの中へ手を入れたままで、我を忘れて、その音を聞取ろうとしました。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女子衆おなごしゅにいいつけてありましたもんでッさかい、そんな事件が起ってようとは今日までちょっとも知りませなんだ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
女子衆おなごしゅ、心配さっしゃんな、身体からだは清いぞ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うち今ッきに光子さん送ったげて帰るけどなあ、光子さんとこから別に何ともいうて来やはれへんかったか?」と女子衆おなごしゅ呼び出して聞いて見ますと
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)