女君めぎみ)” の例文
大日輪の光りの中から聖帝がお生まれになったのならば、天地馥郁てんちふくいくとして、花の咲きみちこぼれたる匂いのしべのうちに、麗しきこの女君めぎみは御誕生なされたのである。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
わたしは、昔物語のなかの、なにがしの御息所みやすどころなどいうろうたげな女君めぎみに思いくらべていたりした。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)