女傑じょけつ)” の例文
天武以来、持統、文武、元明、元正、聖武、六代にわたって宮中に手腕をふるった女傑じょけつであった。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
その次ぎには又、ギリシアの女傑じょけつボベリーナの像が懸っているが、その片方の足だけでも、今どきの客間にうようよしている伊達者の胴体よりはずっと太いくらいに思われる。
女傑じょけつと定評のある千歳の女将が、うんと言ってくれたので、わしもこれで安心した」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
種々な画策に預ったお倉という女傑じょけつがある。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)