奥平壱岐おくだいらいき)” の例文
こうなると、おもしろくないのは、奥平壱岐おくだいらいきでした。壱岐いき身分みぶんのたかい家老かろうのむすこで、諭吉ゆきちより十さいぐらい年上としうえです。
原書を名にして金を貪るまたる時、家老奥平壱岐おくだいらいきの処に原書を持参して、御買上おかいあげを願うと持込んだ所が、この家老は中々黒人くろうと、その原書を見て云うに、れはい原書だ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ちょうどそのころ、中津なかつ家老かろう大名だいみょう小名しょうみょうのけらいのちょう)の奥平壱岐おくだいらいきというわかいさむらいが、砲術ほうじゅつ研究けんきゅうのためにやってきて、ここにとまっていたからです。
そうしたある諭吉ゆきちは、長崎ながさきからかえってきた奥平壱岐おくだいらいきのところへあいさつにいきました。