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天蚕糸
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てぐす
ふりがな文庫
“
天蚕糸
(
てぐす
)” の例文
いつものように
黄昏
(
たそがれ
)
の軒をうろつく、嘉吉
奴
(
め
)
を
引捉
(
ひっとら
)
え、
確
(
しか
)
と親元へ預け置いたは、屋根から
天蚕糸
(
てぐす
)
に
鉤
(
はり
)
をかけて、行燈を釣らせぬ分別。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
天蚕糸
(
てぐす
)
でも宜いわけだが、てぐすは水の中でないと
反
(
かへ
)
つて眼につくから、曲者は骨を折つて馬の尾を搜して來た。尤もこの邊は、田舍が近いから、活き馬の尻尾を
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
綸、
天蚕糸
(
てぐす
)
など異りたること無し。鉤もまた昔ながらの狐形と袖形となり。たゞ
鉛錘
(
おもり
)
は
近来
(
ちかごろ
)
の考に成りたる由にて、「にっける」の薄板を
被
(
き
)
せたれば光り輝きて美し。
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
人間の疵口を縫うには先年まで猫の皮から製した糸を使ったが陸軍の発明で今では
天蚕糸
(
てぐす
)
の精製したものを使う。天蚕糸は直きに溶けてしまうから糸を引抜く世話がない。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
“天蚕糸”の解説
天蚕糸(てぐすいと、てぐす、てんぐすいと、てんぐす、てんさんし)は、天蚕(ヤママユ)の繭からとった天然の繊維である。
(出典:Wikipedia)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
蚕
常用漢字
小6
部首:⾍
10画
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
“天蚕”で始まる語句
天蚕絨