“天弓”の読み方と例文
読み方割合
あまゆみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、去年の秋、お鷹野のみぎりに、お手ずから戴きました天弓あまゆみと名づくる鷹で、馴れるにつれ、可愛いものでなあ」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野支度して、天弓あまゆみを拳に据え、朝早くから彼は屋敷を出ることにきめた。これはいい思案であったと自分も思った。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それと、もう一つの供のものは、辰之助のこぶしに据えて来たたか天弓あまゆみである。小舟が岸を離れると一斉いっせいに歓声を送った人々の声におどろいたのであろう。天弓は、パッとひとつ、大きく翼をった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)