天冥てんめい)” の例文
押し合い踏み合う味方の混乱もひづめにかけて、ただ右手めてなる鞭を絶え間なく、馬の尻に加えていた。身をたてがみへ打ちせ、眼は空を見ず、心に天冥てんめいの加護を念じ、ほとんど、生ける心地もなく走った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)