“大肌”の読み方と例文
読み方割合
おおはだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人になった息子とおばあさんだけで、そのお媼さんが、骨だった顔の、ボクンとくぼんだ眼玉がギョロリとしていて、肋骨あばらぼねの立った胸を出して、大肌おおはだぬぎで
元気のいい老人だったよ、どうも。酔うといつでも大肌おおはだぬぎになって、すわったままひとり角力ずもうを取って見せたものだったが、どうした癖か、唇を締めておいて、ぷっぷっとつばき
親子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
おかみはよくこのなかで蚕に桑をくれたり、大肌おおはだぬぎになって蕎麦粉を挽いたり、破れ障子の内でギッチョンとおとをさせて木綿機を織ったり、大きな眼鏡めがねをかけて縁先えんさき襤褸ぼろつくろったりして居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)